将来を見据えた指導

将来を見据えたジュニアラグビー指導
ジュニアラグビーにおいて、子どもたちが将来的に活躍できるような指導を行うためには、成長段階を考慮したトレーニングが欠かせません。特に、ゴールデンエイジ期(おおよそ6〜12歳)の指導は、選手のラグビーセンスを大きく左右する重要な時期です。今回は、将来を見据えた指導において重要な3つのポイントについてお話しします。
1. アタックの感覚を伸ばす
ゴールデンエイジ期は、運動能力や神経系の発達が著しい時期です。この時期にアタックの感覚を身につけることは、将来的にクリエイティブなプレーができる選手になるための基盤を作ります。特に、
- スペースを見つける能力
- ステップを使ってディフェンスをかわす技術
- 味方と連携してトライを取る意識
といったスキルを身につけることが大切です。そのためには、ゲーム形式の練習を多く取り入れ、自由な発想でプレーする機会を増やすことが重要になります。
2. パス&キャッチの基礎を徹底する
近年、基本的なパス&キャッチができないジュニア選手が増えてきていると言われています。試合で活躍するためには、パスとキャッチの技術が欠かせません。しかし、基礎練習は単調になりがちで、子どもたちにとって退屈に感じることもあります。そのため、以下のような工夫が必要です。
- ゲーム性を取り入れる: パスをつなげながら相手チームと競うミニゲームを行う。
- 動きを加える: 止まった状態ではなく、走りながらパス&キャッチをする練習を増やす。
- 成功体験を増やす: 簡単な設定から始めて、徐々に難易度を上げることで自信をつけさせる。
これにより、基礎トレーニングであっても楽しく、効果的にスキルを伸ばすことができます。
3. コンタクトの正しいスキルを身につける
ラグビーにおいて、コンタクトスキルは不可欠です。特に、タックルやラックの場面では、正しい技術を身につけていないとケガにつながる可能性があります。ジュニア期のうちに、安全かつ効果的なコンタクトスキルを学ぶことが重要です。
基本となるポイントは以下の通りです。
- 正しいタックルフォーム: 頭を下げず、身体の中心でしっかり当たり、腕を巻き込む。
- 安全なコンタクトプレー: 相手の動きをしっかり見て、適切なタイミングで入る。
- 恐怖心をなくす: 徐々に強度を上げながら練習し、無理のない範囲で慣れさせる。
コンタクトスキルは「怖い」と感じる選手も多いため、無理なく段階的に指導し、自信をつけさせることが大切です。
まとめ
ジュニアラグビーの指導では、
- ゴールデンエイジ期にアタックの感覚を伸ばすこと
- パス&キャッチの基礎を徹底すること
- コンタクトの正しいスキルを身につけること
の3点が、将来を見据えた選手育成において非常に重要です。技術だけでなく、厳しさの中で楽しさを忘れずに指導することで、子どもたちはラグビーをもっと本気を楽しむことで夢中になっていくと思います。指導者として、選手の成長をしっかりとサポートさせてもらいます。